DESIGN DOC · 2026-05-13

LINE Bot 作成主体 — 3 つの選択肢

LINE Official Account をどう作るか — 自社代行 (アイコン込み提供) / ハイブリッド (クライアント名義で自社が代行作成、 推奨) / クライアント完全 DIY の 3 つから選択可能。 各方式の手間 / ブランド / data owner / 解約性を整理。

最終更新: 2026-05-13 / 関連: Slack 連携 (3 Phase) / LINE Push (双方向化) / ★ オンボード wizard

1. 前提 — なぜ API で自動作成できないか

LINE Messaging API channel の作成は API 経由では不可能。 LINE Developers Console (https://developers.line.biz/console/) に ブラウザでログインして手動操作 でしか作れない。

  • Provider 作成 (= 会社単位の親 grouping) — 手動
  • Channel 作成 (= Messaging API 1 ペア) — 手動
  • Channel Access Token 発行 — 手動
  • Webhook URL 設定 — 手動
  • LINE Official Account の認証バッジ申請 — 手動 (法人なら 1-2 週間)

LINE 側に「partner / reseller」 API は存在しない。 Yahoo / LINE BUSINESS 経由の代理店契約でも、 channel 作成自体は手動。

💡 結論

クライアント増加時の 初期セットアップは必ず人手で 5-10 分かかる。 これを誰が担当するか (自社 / ハイブリッド / クライアント) の選択肢。

2. 案 A: 自社代行 (フルマネージド)

✓ クライアント手間ゼロ ⚠ 自社ブランドで表示 ⚠ data owner = 自社

📦 自社が LINE Provider + Channel を作り、 アイコンも提供

自社の 専用 LINE Provider (例: 「タレント事務所サポート by AI Farm」) の配下に、 各クライアント用 channel を作成。 LINE Official Account の 名前・アイコン も自社デフォルト (or クライアント要望でカスタマイズ) を提供。

こんなクライアントに合う

  • LINE Official Account を 持ったことがない / 触る暇がない 事務所
  • 「とりあえず動かしたい、 ブランドは後で考える」 立ち上げ初期
  • 名前 = 「(事務所名) サポート」 等で自社の bot として動かしても問題ない場合

注意点

  • LINE Official Account がクライアント名義でないため、 メッセージ送信者として「自社」 が表示される
  • data owner = 自社 になるため、 解約時のデータ取扱は契約で明示が必要 (export 提供 / 削除 等)
  • クライアント増加時に自社の Provider 配下が混雑、 channel 数上限 (LINE 側 100 程度) も意識

料金プラン例 (自社負担)

  • LINE 公式アカウント ライトプラン (15,000 メッセージ/月) = 5,000 円/月 × クライアント数 → 自社が plan 契約 → クライアントに利用料を含めて請求

3. 案 B: ハイブリッド (推奨) ★ RECOMMENDED

4. 案 C: クライアント完全 DIY

✓ 自社手間 ほぼゼロ ✗ クライアントの技術ハードル高 ✓ data owner = クライアント

🛠 クライアントが全部 DIY、 自社は token を受け取って config するだけ

クライアントが LINE Developers Console で Provider 作成・Channel 作成・Token 発行・Webhook URL 入力 までやり、 自社には完成した token のみ共有。

こんなクライアントに合う

  • クライアント側に エンジニア / IT 担当者 がいる
  • LINE Official Account を 既に保有 + 運用経験がある (例: 既存 LP に LINE 友だち追加 button 設置済)
  • 外部に admin 権限を渡したくない (高セキュリティ要求)

注意点

  • 非エンジニアのクライアントは 必ず詰まる (Webhook URL とは? Tailscale Funnel って? どこに入れる?)
  • サポート工数が逆に増える (Zoom 画面共有で操作補助等)
  • 本番起動まで 数日 〜 1 週間 かかる

5. 3 案比較表

項目 A. 自社代行 B. ハイブリッド ★ C. DIY
LINE OA の名前 / アイコン自社 (or カスタム)クライアントクライアント
クライアント側 手間ほぼゼロ5 分 (招待 1 ボタン)30 分 〜 数時間
自社側 手間10-15 分/件5 分/件2 分/件 (token 受領のみ)
data owner自社クライアントクライアント
解約時の切り離し自社が channel 削除クライアントが招待削除で即終了クライアントが channel 削除
ブランド自社クライアントクライアント
LINE plan 課金自社が一括契約 (利用料に乗せて請求)クライアント直接クライアント直接
適性クライアント立ち上げ初期 / IT 苦手大半の事務所IT 強い / 既に運用中

6. ハイブリッドのフロー (詳細、 推奨)

  1. クライアント側:
    • LINE Developers Console (https://developers.line.biz/console/) にログイン (個人 / 法人 LINE アカウント)
    • 「プロバイダー」 → 「新規作成」 → 会社名で作成
    • そのプロバイダー内の「メンバー / コラボレーター」 から自社 (kousuke.ito.316@gmail.com) を Admin として招待
  2. 自社 (operator):
    • 招待メール受信 → リンク Tap で参加
    • そのプロバイダー配下に「Messaging API channel」 を新規作成 (channel 名 = クライアント企業名)
    • Channel Access Token を発行 → ~/Projects/LINE-MEMORY/clients/<tenant>/config.yaml + 環境変数に保存
    • Webhook URL を Tailscale Funnel 公開 URL (https://<machine>.tailfd1.ts.net/webhook 等) に設定
    • LINE-MEMORY を起動 + 動作確認
  3. クライアント側 (任意):
    • LINE 公式アカウントのアイコン / ようこそメッセージ / プロフィール を設定 (見栄え部分)
    • 認証バッジ申請 (任意、 法人なら通る、 1-2 週間)
  4. 運用フェーズ:
    • クライアントのタレント / マネージャーが LINE 公式アカウントを友だち追加
    • 以降は普通の LINE トーク + LINE-MEMORY が自動で記憶・整理

7. フルマネージドのフロー (案 A)

  1. 自社:
    • 自社 LINE Provider を 1 つ作成 (1 度のみ)
    • クライアントごとに channel 作成、 名前は「(事務所名) Bot by AI Farm」 等
    • Channel Access Token 発行 + Webhook 設定 + config 登録
    • LINE Official Account のアイコン / プロフィール を自社デフォルト or クライアント要望で設定
  2. クライアント:
    • 自社が発行した LINE Official Account の友だち追加 URL を共有してもらい、 タレント・マネージャーに配布
    • 運用は普通の LINE トーク
  3. 解約時:
    • 自社が data export (LINE トーク履歴 + 抽出 task / Issue) を CSV / JSON で提供
    • 自社が channel を削除 → クライアント側の友だち追加 URL も無効化
💡 提案フォーマット

案 A は商談初期の「とりあえず動くものを見たい」 顧客に有効。 1 ヶ月の試用 plan で動かして、 本契約時に B へ移行 (Provider 移管 + LINE Official Account の名義変更) するアップグレード path も可能。